4/26に「.NETラボ勉強会2014年4月」に行ってきました。
全4回に分けて、セッションの内容を紹介します。今回は第3回です。
3つ目のセッションは、森博之さんの「クライアント技術から見たBuild 2014 Wrap-up」でした。
.NET Native
- C#からいきなりNativeコードにコンパイルできる
- 内部的にはMSILからNativeのコンパイル済みバイナリを保持する
- 実行スピードが速くなることが期待できる
- .NET Frameworkは必要ない→コンパイル時に静的リンクする
- 現在使えないAPIもある
- System.ServiceModel名前空間
- Visual Basic名前空間
- 現在はStore Appのみ 将来的にはDesktop Appも
- PreviewではC#のみサポート
- 今後は他の.NET系言語へのサポートを広げる
- 使い方
- ソリューションエクスプローラーからプロジェクトを右クリック→[Enable for .NET Native]
Windows Phone
- Windows Phone 8.1
- 2種類のフレームワーク
- WinRT系APIで動作するフレームワーク
- 従来のSilverlightベースのフレームワーク
- Trigger based execution
- さまざまなトリガーによりアプリを起動できる
- Geofencing
- Locationによるトリガー
- アプリによってアンカーを設定し、エリアに到達したらトリガーを起動
- Windows Phone Shilverlight Apps
- 従来のSilverlight 8 appsは8.1でも動作する
- 100%ソース互換ではない
- Background Audioなどサポートされていない機能もある
- Windows Phone 8用のプロジェクトを8.1用に変更する方法
- ソリューションエクスプローラーでプロジェクトを右クリック→[Windows Phone 8.1に再ターゲット]
Univeral Windows App
- WinRTベースのランタイム上で動作するアプリ
- Windowsストアアプリ、Windows Phone 8.1アプリをひとまとめにして開発できる
- 現在サポートしている言語はC#、C++、JavaScript
- 特徴
- APIがほぼ共通である
- ある程度、ソースコードを共通化できる
- もちろん、プラットフォーム独自のAPIもある
- リソースを共有できる
- Share Project
- PCLよりも簡単にソースの共有ができる
- Windowsストアアプリ、Windows Phone共通で利用できるコードやリソースなどをプロジェクトに内包する形で共有できる
- デモ
- App.xamlがShared Projectにある
- ストアアプリ、Windows Phoneそれぞれのプロジェクトで、objフォルダにAppクラスが生成される
開発環境
- ナビゲーションバーによってプラットフォーム切り替え可能
- インテリセンスでプラットフォーム依存APIをワーニング表示
- スタートアッププロジェクトの切り替え
リンク
第1回のリンクです。
.NETラボ勉強会2014年4月に行ってきた(その1「Visioの1から8まで教えます~あとの2割は自分でね~」 by Microsoft MVP for Visio 上村 国慶さん) - プログラマーな日々
第2回のリンクです。
.NETラボ勉強会2014年4月に行ってきた(その2「Xamarinで作るiPhoneとWindows ストア アプリの共通コンポーネント改め」by Microsoft MVP for Visual C# 増田 智明さん) - プログラマーな日々
第4回のリンクです。
.NETラボ勉強会2014年4月に行ってきた その4「ライトニングトーク」 - プログラマーな日々